一方龍之介はというと。

「あいてぇっ!」

ドシン!と板張りの道場の床に叩き付けられる。

彼を叩き付けたのは空手着姿のこはく。

「これが肩車。相手の肩と股間を掴み上げて自分の肩まで乗せ、勢いをそのままに頭から地面に落とす柔道の投げ技です。そして」

こはくは高く飛び上がり、空中に浮いた状態で、まだ起き上がっていない龍之介の背中に肘を振り下ろす!

「はぐっ!」

あまりの威力に悶絶する龍之介。

「これがムエタイ技のガーンラバー・ラームマスーン・クワン・カン(爆ぜる斧を撃ち振る雷神)。更に」

こはくの撓るような美脚が、龍之介の頬を打つ!

「これがテコンドー技のパンデトルリョチャギ(後ろ回し蹴り)」

続けて逆立ち状態から龍之介の顔を両足で捕らえ、そのまま一回転し脳天を床へ激突させる!

「これはカポエイラのチゾーラ・ジペスコッソです」