瑠璃一味のお戯れな学園生活

そんな訳で、道場での稽古は始まった。

瑠璃と翡翠が、孔雀とめのうが剣を交える。

夕城流剣術の稽古は、竹刀でピシパシやるような温いものではない。

部活動とはいえ、真剣を使った危険極まりないものだ。

気を抜けば大怪我に繋がりかねない。

古流でありながら非常に実戦的。

それが夕城流の剣術なのだ。

幼い頃より翡翠、そして善の下で指導を受けてきた夕城三兄妹は、何の躊躇もなくこの稽古についてくる。