瑠璃一味のお戯れな学園生活

「ただいまぁ」

玄関の方で父と母の声がした。

慌てて咲花はアルバムを閉じる。

「おかえりなさい」

何事もなかったかのようにソファにうつ伏せになり、テレビを見ている咲花。

「こら、ちゃんと座れ。行儀悪いぞ」

十牙が窘める。

「咲ちゃん、ちゃんとお留守番できたぁ?」

あの結婚式の頃と同じように、ほにゃっと微笑むかおる。

「もう、私4年生だよ?そんな子供じゃないよ」

咲花は苦笑いする。