だってーのに。
「有り難ぇ!」
龍之介は、めのうの手を両手でガシッ!と握る。
「やっ、ちょっ…」
「腹減って腹減って死にそうな時に他人から施しを受けるのって堪らなく嬉しいよな!別嬪の上に性格もいいだなんて、おめぇ将来いい女房になんぜ!」
別嬪だの女房だの言われて赤面するめのう。
そんな彼女の気など知らず。
「んじゃ有り難くカツ丼食わせてもらうぜ」
食券機のボタンを押した龍之介は。
「……」
食券機から出てきた紙切れ一枚に目が点になる。
「てめぇ騙しやがったな!カツ丼出てこねぇじゃねぇか!」
「食券を引き替えに行くんだって言ったでしょっっっ!」
「有り難ぇ!」
龍之介は、めのうの手を両手でガシッ!と握る。
「やっ、ちょっ…」
「腹減って腹減って死にそうな時に他人から施しを受けるのって堪らなく嬉しいよな!別嬪の上に性格もいいだなんて、おめぇ将来いい女房になんぜ!」
別嬪だの女房だの言われて赤面するめのう。
そんな彼女の気など知らず。
「んじゃ有り難くカツ丼食わせてもらうぜ」
食券機のボタンを押した龍之介は。
「……」
食券機から出てきた紙切れ一枚に目が点になる。
「てめぇ騙しやがったな!カツ丼出てこねぇじゃねぇか!」
「食券を引き替えに行くんだって言ったでしょっっっ!」


