手にした書類。

それと目の前の男子生徒を見比べながら、龍娘は唸る。

「この書類に書いてあるのは、本当の事なのか?」

「ウス」

不敵に微笑みながら頷く男子生徒。

「中学2年というと、霸龍闘や孔雀と同い年か…あの当時はまだ、『奴』は在学中だった筈…辻褄が合わん」

「でも…」

こはくが龍娘を見る。

「この顔立ち…とても赤の他人とは…」