中学生にもなって遠足なんて…などと最初は言っていたものの、いざ来てみると学園の外での体験というのも楽しいものだ。

帰るとなると名残惜しい。

「気持ちはわかるけれど、いい加減には出発しないと…暗くなる前には天神学園に帰らなくちゃ」

七星が苦笑い。

遠足に来ている中には、まだ初等部低学年の生徒もいるのだ。

あまり遅くまで連れ回す訳にもいかない。

「そういう事なら仕方ないね…」

「そうだねぇ、早めに帰らなくちゃ」

孔雀とめのうも仕方なく納得する。