瑠璃一味のお戯れな学園生活

そう。

本日は天神学園中等部入学式。

毎年の事ながら、春には仮装行列の如く様々な出で立ちをした生徒達が天神学園に入学してくる。

中等部校舎の屋上。

「見てみ、めのう。アイツ角生えてるぜ？」

霸龍闘が鬼族らしき男子生徒を指差して言う。

「あの子は頬やオデコや掌にも目がついてるアル、妖怪百目の血筋アルな」

瑠璃と肩を並べて言う鬼龍。

しかしその発言に偏見や差別の色はない。

寧ろ『角ついててカッコいいな』『目がいっぱいあって便利だな』という尊敬にも似た眼差し。

種族人種で差別せず。

天神学園の教育方針は、今も息づいている。