瑠璃一味のお戯れな学園生活

シンが、柵越しに牛を眺める。

ゆったりした動きで柵の中を歩いては、時折鳴き声上げつつ草を食む。

何とものんびりした光景だ。

それを見ながら。

「美味そう…」

え、何で?

シン、涎垂れてるんだけど。

「丸々太ってよく育ってんなぁ…一頭でステーキ何枚食えるかなぁ…」

ジュルリと涎を啜るシンに肉食獣の殺気を感じたのか、距離を置く牛達。

シン~、ここにいるのは乳牛だぞ~。