瑠璃一味のお戯れな学園生活

何でオヤツの金額守らん程度で世界が滅びるのかは置いといて。

「先生!」

初等部4年生のクラス。

咲花が挙手する。

「遠足って、目的地はどこですかぁ?」

「一応全学年全クラス共通で、天神ふれあい牧場に向かう予定です」

小夜先生の言う天神ふれあい牧場とは、天神地区郊外、山の方にある自然豊かなテーマパーク的牧場。

乳牛(七星の事ではない)や羊、山羊などが牧場内でのんびり草を食んでおり、乳搾り体験や作り立てのチーズやバターの試食、購入、子牛や子羊、牧羊犬とのふれあいコーナーもある。

「牧羊犬っっっっっっ!」

咲花の瞳が輝く。

「愛らしくて元気がいいのに飼い主の言う事はキチンと聞いて、しかも羊の群れをちゃんと統率して真面目に働く!お仕事をやり遂げた暁には頭ナデナデして思う存分モフってあげると、尻尾振って喜んでくれたりして!役に立つし可愛いし一石二鳥!という事なのです!(とてもいい声)」

咲花落ち着け。