「瑠璃、腕は大丈夫アルか?」
鬼龍がオロオロしながら瑠璃のそばを行ったり来たり。
霸龍闘が腕を怪我した時はここまで狼狽しなかったものだが、やはり鬼龍にとって瑠璃は特別らしい。
「落ち着け鬼龍、こんなもの掠り傷だ。大袈裟に騒ぎ立てたら父上に一喝される」
制服のポケットから出したハンカチで、ややきつく傷口を縛る瑠璃。
これで傷口も保護できるし、止血もできよう。
「だがあの殺し屋、なかなかに曲者だった…体術の技量そのものは鬼龍と互角かやや劣るが、暗器(隠し武器)の使用すら躊躇わないし、手段も選ばん。単独で相手すれば、或いは俺達の誰が戦っても…」
鬼龍がオロオロしながら瑠璃のそばを行ったり来たり。
霸龍闘が腕を怪我した時はここまで狼狽しなかったものだが、やはり鬼龍にとって瑠璃は特別らしい。
「落ち着け鬼龍、こんなもの掠り傷だ。大袈裟に騒ぎ立てたら父上に一喝される」
制服のポケットから出したハンカチで、ややきつく傷口を縛る瑠璃。
これで傷口も保護できるし、止血もできよう。
「だがあの殺し屋、なかなかに曲者だった…体術の技量そのものは鬼龍と互角かやや劣るが、暗器(隠し武器)の使用すら躊躇わないし、手段も選ばん。単独で相手すれば、或いは俺達の誰が戦っても…」


