瑠璃一味のお戯れな学園生活

反射的に更に大きく回避した為に傷は免れたものの。

「刃物を仕込んでいるとは」

「くくっ」

喉の奥でこもるように笑った後、黒爪は蹴り足を跳ね上げ、そのまま急降下させる。

踵落とし。

靴の踵には刃物はない。

ならば素手で受け止め、同時に横薙ぎで斬る。

そう考えて左腕で受けようとした瑠璃は。

「ぐぅっ!」

踵からも飛び出してきた刃物によって、腕を突き刺される!