初等部、中等部、高等部でも朝のホームルームが終わり、各教師が職員室に戻ってくる。

「龍娘先生、生徒達には伝えておきました」

「中等部の方も申し送り事項で伝えました」

「うむ、手間をかけたな」

小夜と七星に、龍娘は頷きかける。

「随分と心配性ですね、ハイ。龍娘先生ほどのお人が」

鈴木さんが言うが。

「今回ばかりは、ウチの学園の生徒達でも危ないかもしれんからな。皆が皆、瑠璃一味のような実力のある生徒ばかりではない」

龍娘は椅子の背凭れをギシ…と鳴らした。