「シンは人の話も聞かないで、勝手に先走りすぎる…」

「え…あ…」

「反省して…」

「ご、ごめん…」

リィの為に戦ったのに、何故か叱られる可哀相なお兄ちゃん。

「霸龍闘、大丈夫…?」

振り向いたリィは、霸龍闘の胸の刀傷を手当しようとする。

「よ、止せ、いいよリィ…お姫様なのに…手が血で汚れる…」

そう言って遠慮する霸龍闘。

「……」

リィはその傷口を、指先で抓る!

「ひででででででっ!」

「…今度お姫様扱いしたら…傷口に爪立てる…」

「ご、ごめんなさい…」

意外とSですね、リィさん…。