弾丸を弾くとは信じられない見切りぶり。

しかしそれ故に、その場に足止めされるのも事実。

霸龍闘は突進しつつマテバに新しい弾丸をリロード、接近と同時に横っ飛びしつつ発砲!

「くっ!」

反転しながらこれを回避する瑠璃。

霸龍闘は前転着地しつつ、更に二発発砲!

瑠璃も右に左に刀を持ち替えつつ、次々と弾丸を弾いていく。

「っ…っっ…」

絶句するシンとリィ。

瑠璃と霸龍闘が使用しているのは、紛れもなく真剣と実弾だ。

普段は親友のように笑い合っている二人が、当たれば大怪我では済まされないやり取りを平気で行っているとは。

これはもう腕試しではない。

本当に『決闘』だった。