校庭に吹く乾いた風が、砂埃を巻き上げる。

睨み合う両者。

腰溜めに構えた刀の切っ先を向ける瑠璃、早撃ちの構えのままの霸龍闘の右手の指が、時折ピクッ、ピクッ、と動く。

張り詰める緊張感、呼吸さえ憚られる空気の中。

「早くやっちゃおうよ」

痺れを切らしたのか、めのうがパン!と柏手。

その瞬間!

「おぉおぉおおおっ!」

霸龍闘がホルスターから抜く事なく、マテバを腰の位置から連射する!

6連発!

低い弾道から放たれた弾丸を。

「はぁあぁぁあっ!」

瑠璃は素早い薙ぎ払いで次々と弾く!