その花吹雪がおさまる頃、シルヴィの前から吉野は姿を消していた。

『ありがとーシルヴィ。でも、私寂しくないよ。いつもここの桜並木から、シルヴィやみんなの事見てるもん』

そんな声が聞こえて振り向くと、シルヴィの背後には花満開の吉野桜が咲き誇っていた…。