瑠璃一味のお戯れな学園生活

やがて。

「ここだかっ!」

桜の木の陰を覗き込んだシルヴィの前に。

「ばぁっ♪」

幼い少女が顔を出す。

「はにゃっ!」

驚いて尻餅をつくシルヴィ。

「あいたたた…」

「あぁっ、大丈夫?」

おかっぱ髪のその少女は、シルヴィに手を差し伸べた。

「おめぇ、誰だ?」

咲花と一緒に初等部で過ごしているシルヴィだが、こんな少女は見た事がない。