「ふるーつぽんち、んまかった♪がくしょくのオバチャンありがとない♪」

膨れたお腹をポンポンと叩きながら、シルヴィは歩く。

ちょうど学園の桜並木の間。

フワフワと風に舞う桜の花びらが、シルヴィの鼻の頭に乗っかる。

「いい匂いする、何か美味そうな匂い」

何でも食べ物に直結するんじゃありません。

風流を解さないとは、シルヴィもまだまだ子供だな。

「ふーりゅーって何だ?んまいか?」

言った理事長がヴァカでした。