「あれ?」

口いっぱいに料理を頬張ってモシャモシャしていたシンが、キョロキョロと辺りを見回す。

「シルヴィどこ行った?」

「え…そういえば…」

リィも視線を走らせるが、シルヴィの姿はない。

咲花に訊こうと思ったが、その咲花も柿ピーやタロタロに夢中になっている。

「参ったなぁ…」

頭をガシガシ掻きながら、シンは立ち上がった。

「学園の敷地内にいると思うんだけど…」