瑠璃一味のお戯れな学園生活

ならばと。

「……」

霸龍闘がチラチラ、橘家スペースの弁当に視線を移す。

お目当てはリィの作ったクラブハウスサンドイッチ。

「……はい」

視線に気付いたのか、リィがバスケットを霸龍闘の前に差し出す。

「く、食っていいのか?」

「…いつもは勝手に取って食べるのに、霸龍闘変なの…」

何だか遠慮がちな霸龍闘に、リィはコテンと小首を傾げる。

「じ、じゃあ一つ…」

サンドイッチを手にとってパクリ。

「…どう?」

「う、美味い…」

しみじみと味わう霸龍闘。

(何か最近霸龍闘様子おかしい…)

何でか気付かない辺りは、リィも鈍感ですなあ、プププ。