瑠璃一味のお戯れな学園生活

「まだ撃てるの?その腕で…?」

目を見張る孔雀。

「霸龍闘はここ一週間ほど、老師が『やめ』と言うまで延々と指立て伏せを何百何千と繰り返しているアル。指や腕の筋肉や腱が一気に頑強になってるアルね。峰打ち程度じゃ何発打っても壊れないアル」

鬼龍が言った。

いわば練気無しでの硬気功のようなもの。

羅漢銭の修行過程での副産物といった所か。

「成程ね…小技じゃ霸龍闘は倒れないって事か」

無意識の内に、彼を過小評価していたかもしれない。

孔雀の手の中、四季の刃が返される。

「今度は峰打ちなんて失礼な真似はしない事にするよ」

「じゃあ…俺も次は当てる…」

震える手でマテバを握り締める霸龍闘。