瑠璃一味のお戯れな学園生活

先に動いたのは孔雀だった。

タン、と地面を蹴り、まるで一流のダンサーのように軽やかなステップの如く歩を進めたかと思うと。

「媚茶(こびちゃ)」

身を翻らせ、剣撃を打ち込む!

二回転、三回転!

まるでフィギュアスケートのように、回転しながらの打ち込み。

「うぐっ!ぐうっ!」

マテバを抜く暇もない。

両手を交差させ、孔雀の剣を防ぐ他ない。

これが手心を加えた峰打ちだからいいようなものの、刃を返していれば既に左右の手は宙を舞っていよう。

そうやって出鼻を挫いておき。

「真朱(しんしゅ)、銀朱(ぎんしゅ)、洗朱(あらいしゅ)」

真朱で骨にまで響くような痛烈な峰打ち!

そこから徐々に浅くなっていく打ち込み。

更に。

「裏葉(うらは)、柳葉(やなぎは)、松葉(まつば)」

徐々に強打になっていく峰打ち。

「青竹(あおたけ)、老竹(おいたけ)、煤竹(すすたけ)」

防御した腕に連ねるように叩きつけられる峰打ち。

「緑青(ろくしょう)、孔雀石(くじゃくせき)」

更に峰打ちは積み重ねられる!