瑠璃一味のお戯れな学園生活

だが今の世代は、ここにいる瑠璃一味のような黄金世代が集まりつつある。

今年こそは、名ばかりになってしまって久しいタイマントーナメントを復活させたい所だ。

「ま、開催された所で俺が優勝するのは分かりきってるけどな」

鼻の下を擦る霸龍闘。

「何言ってるアルか、母上直系の拳法の使い手の私が優勝するに決まってるアル」

すぐに反応する鬼龍。

「わ、私だって紅月狼の血を引く者として黙ってませんよっ?」

咲花も負けじと言い返す。

「夕城の屋敷で怖いもの知らずだな、お前達」

瑠璃が不敵に笑みを浮かべる。

「待て待て、勇者の息子を前にして何言ってんだお前ら」

当然シンも食って掛かる。

「け、喧嘩はよぐねぇ!」

シルヴィが心配するが。

「大丈夫…かけっこみたいなもんだよ…」

リィがシルヴィの肩を抱いた。