しかし。

「うぁあぁあぁあぁぁあんっ!」

シルヴィ号泣。

「えっ?えっ?」

「どしたシルヴィちん!」

咲花と野菊がアタフタする。

「ひとんじいるより皆の方が楽しいのに、どしてそんな喧嘩なんかするだかぁっ!」

涙をボロボロ零しながら抗議するシルヴィ。

「シルヴィ」

「ち、違うんだぞシルヴィ、これは喧嘩じゃなくてだな」

決闘していた当の瑠璃と霸龍闘でさえ、中断してシルヴィをあやすが。

「瑠璃と霸龍闘が喧嘩してるだぁっ!わぁあぁあんっ!なじょしたらいいんだべぇえぇえっ!」

泣いて喚いて、本気で心配するシルヴィ。

彼女は母親と死に別れた為、一人でいる事の寂しさや争いの怖さを身に染みて理解しているのだろう。

例え修行でも、仲違いしているように思えるのだ。