瑠璃一味のお戯れな学園生活

『早川 霸龍闘様

そちらは今頃秋でしょうか。

そろそろ寒くなってきたんじゃないかな。

エージェントのお仕事は順調ですか?

霸龍闘の腕前なら、どんな相手でも怖くないと思うけど、油断は禁物。

マテバの具合が悪くなったらいつでも言ってね。

簡易転移魔法陣のお陰で、そちらへの行き来も随分簡単になったから。

野菊ちゃんなんて、シンと一緒に頻繁に薙沢家や橘邸に遊びに行ってるよ。

そのシンは相変わらずです。

勇者と呼ばれるようになって久しいのに、まだ自分の力に満足していないのか、時間さえあれば修行三昧で。

今度瑠璃や龍之介に会った時に、驚かせてやるんだって躍起になってる。

シルヴィも最近は大人びてきて、すっかり女の子らしくなりました。

魔力欲しさに私やシンにかぶりついていたのが嘘みたい。

そっちの様子はどうですか?

龍之介の手刀も、奥方先生との修行の甲斐あって、四季・色彩銘刀"逸品"無銘に名を改めたと聞きました。

鬼龍ちゃんは、にゃんにゃん先生の跡を継いで、天神学園で生徒指導の先生になったって噂を聞いたけど。

何でも、完璧超人ならぬ究極超人なんて呼ばれてるとか。

ふふふ、生徒達に恐れられてそうだね』