容赦なく二人きりにされてしまったシン。
肝心の野菊は。
「ほぇ?シン君」
クッションに座って、テレビゲームのコントローラーを握っていた。
パジャマさえ着てやしない。
「あれ?野菊お前…風邪は?」
「えへへぇ、ズル休みだよぉ」
野菊はペロッと舌を出した。
「このゲームどうしてもクリアしたくてさぁ、徹夜してたらガッコ休みたくなっちゃって」
チラリとシンが見た画面の中では、『シン』と名前を付けられた主人公が派手なエフェクトの必殺技をモンスターに繰り出している最中だった。
「何だよもう…ズル休みかよぉ、心ぱ…ゲフンゲフン」
言いかけた言葉を飲み込むシン。
俺のせいで風邪引かせたのかと思ったじゃないか。
そう思ったのも束の間。
「あ!こぉら野菊!」
お菓子と紅茶をお盆に乗せて運んできた雛菊が、野菊を叱る。
「寝てなきゃ駄目でしょ!まだ38度も熱があるのに!」
「え…!」
肝心の野菊は。
「ほぇ?シン君」
クッションに座って、テレビゲームのコントローラーを握っていた。
パジャマさえ着てやしない。
「あれ?野菊お前…風邪は?」
「えへへぇ、ズル休みだよぉ」
野菊はペロッと舌を出した。
「このゲームどうしてもクリアしたくてさぁ、徹夜してたらガッコ休みたくなっちゃって」
チラリとシンが見た画面の中では、『シン』と名前を付けられた主人公が派手なエフェクトの必殺技をモンスターに繰り出している最中だった。
「何だよもう…ズル休みかよぉ、心ぱ…ゲフンゲフン」
言いかけた言葉を飲み込むシン。
俺のせいで風邪引かせたのかと思ったじゃないか。
そう思ったのも束の間。
「あ!こぉら野菊!」
お菓子と紅茶をお盆に乗せて運んできた雛菊が、野菊を叱る。
「寝てなきゃ駄目でしょ!まだ38度も熱があるのに!」
「え…!」


