瑠璃一味のお戯れな学園生活

そんな訳で放課後。

霸龍闘に天神学園から薙沢家までの地図を書いてもらい、鬼龍に麻花を持たされて、シンは野菊のお見舞…ゲフンゲフン、お菓子を届けに行く。

何故か鬼龍に中華粥まで持たされたのは、最早何もツッコむまい。

病人にはお粥だろ、なんて余計な事言ったら、シンが意固地になって行かないなんて言い出すかもしれないから。

「えっと…ここを右か?きったないな、霸龍闘の描いた地図は…」

宝の在り処でも、もうちょっと分かり易く書いてあるだろうに。

難解な地図だったが、諦めずに根気よく何度も行ったり来たりして薙沢家を探したのは、やはり野菊の家だからか。