「つまり」
孔雀が琴子の言葉を拾う。
「映画の影響か何かで、抜刀術=不殺、みたいな受け取り方をしているみたいですけど、古武道としての抜刀術は『殺人技』です。まぁ古流の剣術には、全般的にその色があるんですけど」
古流剣術とは、そもそも戦国時代辺りを発祥とする。
当然合戦の中で生まれた流派なので、『相手を仕留める事』、つまり如何にして斬り殺すかを研鑽してきた流派が多い。
「確かに抜刀術は強力な技。修得すれば大きな武器になる…けれど、相手が死なない程度の威力に留めて抜刀術を放つ…そんな技量は久遠にはとてもありませんの。不殺を旨とする新生琴月流とは、対極に位置する技術ですの」
そんな事も分からない癖にと。
琴子は久遠を窘める。
孔雀が琴子の言葉を拾う。
「映画の影響か何かで、抜刀術=不殺、みたいな受け取り方をしているみたいですけど、古武道としての抜刀術は『殺人技』です。まぁ古流の剣術には、全般的にその色があるんですけど」
古流剣術とは、そもそも戦国時代辺りを発祥とする。
当然合戦の中で生まれた流派なので、『相手を仕留める事』、つまり如何にして斬り殺すかを研鑽してきた流派が多い。
「確かに抜刀術は強力な技。修得すれば大きな武器になる…けれど、相手が死なない程度の威力に留めて抜刀術を放つ…そんな技量は久遠にはとてもありませんの。不殺を旨とする新生琴月流とは、対極に位置する技術ですの」
そんな事も分からない癖にと。
琴子は久遠を窘める。


