瑠璃一味のお戯れな学園生活

「それからこの子は紅月 咲花…初等部の4年生だよ…」

「よろしくね、シルヴィちゃん」

シルヴィの頭を撫でてやる咲花。

「よろすぐぅっ」

撫でられたシルヴィも嬉しそうだ。

と、唐突に。

「おれ、腹減った」

「え?」

シルヴィの言葉に、咲花はキョトンとする。

咲花は人間と人狼のハーフだ。

人狼も人外の一種、魔力らしきものは持っている。

それを鋭敏に嗅ぎ付けたのだろうか。

「駄目だぞシルヴィ!人の魔力を奪わない事!」

おぉ、シンがお兄さんらしく教えている。

何かちょっと意外な光景かも(失礼)

「うぐ、わかった」

シルヴィもYDK(やれば・できる・子)なのか、グッと我慢する。