お菓子を貰ったり配ったり。

あちこちで交換が続けられているハロウィンパーティー。

「はい、どうぞ…」

リィと霸龍闘で一緒に作った月餅も、みんなに好評だ。

「みんな喜んでくれてよかった…鬼龍ちゃん、いいお菓子教えてくれた…」

微笑むリィに。

「で、でもさっ…」

霸龍闘はチラチラとリィの横顔を見る。

「あ、あの時は…惜しかったような良かったような…」

「……」

「リ、リィは『また今度ね』なんて言ってたし…期待しちゃうかな、なんて…」

「……」

ジト目で霸龍闘を見るリィ。

「っ!あ、ごめんごめん!調子に乗り過ぎたな、あははははっ…」

幾ら何でも下心見え見え過ぎか。

残念だけど、次の機会を待とう。

ずっと一緒にいるんだから。

またいつか、チャンスは巡ってくる筈…。