瑠璃一味のお戯れな学園生活

ギャイギャイと騒ぐ彼らを見ていた鈴木さんは。

(おや…?)

自身の目に映る変化に気付く。

…彼の監視を仰せ付かっている翼の生えた猫…世界の災厄の上役である天やら地底やらの主の使い…が言っていた。

『只でさえお前には、お前にさえ理解も想像もできない力ってのが備わってるんだ。気ィつけな』

これも、その力の一つなのだろうか。

並んで立つ龍太郎と小夜。

その間に、一人の若者が立っている。

龍太郎と小夜は気付いていないのだろうか。