「何はともあれおめでとう七星ちゃん!」

教師仲間の小夜が、七星とすずにギューッと抱きつく。

「はぁ~、また後輩に先越されちゃったよぉ…」

七星の婚約は嬉しいのだが、ちょっと複雑な気分の小夜。

「さ、小夜先輩元気出して…龍太郎先輩が今にプロポーズしてくれますよ」

七星苦笑い。

「元気がない時はっ!」

男としてビシッと決めて、元気が有り余っている鈴木さんがスチャッ!と前に出る。

「サタデーナイトフィーバーのポーズ!ハイッ!」

相変わらずの決めポーズ。

と。

「すずちゃん?」

七星に抱っこしてもらっていたすずが、鈴木さんの隣に立って。

「しゃたでーないとふぃーばぁっ」

早くも父の決めポーズを真似る。

天を指す手が逆だったり、膝の角度が45度じゃなかったり、色々不完全。

そこがまた、ぶちかわええ。

一同ホッコリ。