瑠璃一味のお戯れな学園生活

そこへ。

「ぱぱ、まま…」

職員室の引き戸の隙間から、中を窺うすず、咲花、シルヴィ。

「けんかしてるの?…しゅじゅのしぇいで、けんかしてるの…?」

その言葉に、七星がハッとする。

子供の前で、喧嘩などしてはいけない。

まるで母親の思考のように。

「見てほしいのです、ハイ!」

鈴木さんは、すずを抱き上げて七星の顔の前に寄せる。

「この碧眼、色こそ赤ですが美しく長い髪、貴女とワタクシの長所を受け継いだこの子が、他に誰との子と言うのですか、ハイ!」

「で…でも…」

営みもなく、自分と鈴木さんの子が生まれるなんて、そんな奇怪な事…。

まだ事態を飲み込めない七星に。

「ままー」

ニパッと笑って。

すずは七星の胸に抱きつく。