そう考えると、急に緊張してくる。

顔を見合わせ。

「っっっっ…」

慌てて目を逸らす二人。

「っ…そ、そうだっ、お茶っ、お茶淹れるよっ」

霸龍闘がギクシャク動きながらキッチンに向かう。

「確かここに、母上秘蔵の中国茶が…」

「あ…は、霸龍闘っ、御構い無くっ…」

見るからに、普段お茶など淹れた事のない手つきの霸龍闘を見て、リィは気を遣ってしまう。

ハラハラしながら見ていると。

「あぢっ!」

案の定、熱湯が手にかかって声を上げる霸龍闘。

「霸龍闘っ、大丈夫っ…?」

駆け寄って霸龍闘の手を握るリィ。

その拍子に、目と目が合う。

心臓がバクバクする。

顔が熱くなる。

「リ、リィ…」

ゆっくりと、顔を近づけてくる霸龍闘。

「はっ、霸龍闘っ…」

そんなつもりじゃなかったのに、などと思いつつ、目を閉じてしまうリィ。

息がかかるほどの至近距離。