瑠璃一味のお戯れな学園生活

「仮装パーティーするんなら、やっぱ衣装は家庭科のシルフィア先生だねぇ」

野菊がニパッと笑う。

と。

「呼んだ?」

学食厨房の寸胴鍋の中から、突如シルフィア先生出現!

「ハロウィンのコスプレ?そうねぇ」

訊かれてもいないのに、いそいそと寸胴鍋から出て来て話し始めるシルフィア。

「まず鬼龍ちゃんは、中国キャラを生かしてキョンシーね。勿論衣装の胸元はガッツリ開く!これ基本!」

「基本アルか…」

鬼龍胡乱な目。

「リィちゃんは可憐なイメージを生かして、妖精(ニンフ)なんてどうかしら?透明な蜻蛉みたいな翅つけて」

「ニンフ…可愛い…」

リィが微笑む。

「めのうちゃんは、ずばりサキュバスね!理事長が親御さんのサイトのコウモリチックな衣装、いたく気に入ってたわよぉ!」

「あれパツパツで恥ずかしいんだけどなぁ」

めのうが頬を染める。