瑠璃一味のお戯れな学園生活

ミニマムな琴子と共に食卓に現れたのは、デカイ青年だった。

夕城家の長身、鈴木さんと並んでも見劣りしないほどの身長だ。

彼は天神学園高等部3年の音無 久遠。

名字から分かる通り、孔雀の彼女である奏多の弟だ。

タイマントーナメントで見た孔雀の狂奏丸に魅入られて剣術修行を志願したものの、その過程で琴子に惚れてしまった。

今では『琴子から』剣術を教わりたいと、足繁く夕城家に通い詰める日々。

そうしているうちに、こはくが『ならば朝食でも』と、どの辺が、ならば、なのかよく分からない理屈で毎朝御呼ばれするようになった。

夕城家の料理は相当に美味しいらしく、久遠は今後もすくすく身長を伸ばしそうな予感。