瑠璃一味のお戯れな学園生活

「今朝もご機嫌如何ですか龍之介君っ」

「しかし規則正しい起床は生活の基本ですよ、龍之介殿」

「無駄ですの、臥龍とはその名の通り寝てばかりの龍ですの」

発言したのは、順番に居候一号の鈴木さん、居候二号の夕城 善、居候三号の琴月 琴子。

夕城家の居候先輩達である。

鈴木さんは年がら年中、段ボール箱を被っているが、その正体は絶世のイケメン。

人外であるのは確かなのだが、詳細は不明な今もって謎の男。

天神学園の男子達を狂喜させた初代けしからん乳こと神楽 七星を陥落させたそのポテンシャルは計り知れない。

善は夕城の世継ぎ達を指導、超一流の剣客へと育成する事を使命とする指南役。

自身も愛刀菩薩を手に、夕城宗主やその一族を護衛する。

まぁ護衛するのは夕城の人々だけでなく、ステディな婚約者、うさぎ娘の花音もだが。

こはくには旦那、瑠璃には鬼龍、孔雀には奏多、めのうには龍之介、鈴木さんには牛(七星です)、善には花音。

そうなるともう一人の居候、琴子だけがどうにも肩身が狭いと思われていたのだが。