瑠璃一味のお戯れな学園生活

咲花も加わり、五人揃ってのおやつの時間。

外は涼しい風が吹き、木の葉がひらひらと舞っている。

少し物悲しい季節ではあるが、暖かい部屋に仲間が集まれば、寂しさも吹き飛ぶ。

瑠璃一味にとっては、秋と物憂げは無縁のようだ。

「美味いもん多いし、体動かしても暑くないし、いいよな、秋!」

シンが言う。

「食べてばっかりいないでデートとかも連れてってよ、シン君」

野菊が頬を膨らませる。

「無理無理…シンはそういうのプラン考えられない…」

微笑むリィ。

「野菊が美味い大学芋持って来てくれてるから、皆でこれ食ってる方がいいよ」

シンの言葉に。

「じゃあ」

野菊が笑う。

「シン君とこにお嫁に行く時は、サツマイモの苗も持ってって植えようかなっ」

隣でそんな事言われて、シン、お茶を吹く。