瑠璃一味のお戯れな学園生活

「焼き芋をさあ」

野菊が少しうっとりした表情になる。

「こう、ぽきっと半分に折って、二人で分け合って食べるのがいいんだよねぇ…♪」

「うんうん…何となくわかる…」

野菊とリィ、乙女二人で浸る。

「そうかあ?二つ買って一個ずつ食えばいいじゃねぇか」

「おれは二つとも食いてぇっ」

ロマンチックが分からないシンとシルヴィはこんなものだ。

「わかってないなぁっ、シン君はぁっ」

ササッとシンの隣に移動した野菊、フォークで大きめの大学芋を突き刺し。

「これをね、こう二つに割って」

シンの口許に寄せる。

「はい、あーん」