瑠璃一味のお戯れな学園生活

「チンチクリンの癖に婚約たぁ、やるな善」

龍太郎が上から善の頭をグリグリやる。

「あ、有り難うございます、龍太郎殿」

頬を赤らめつつ、微笑む善。

「旦那は有能な右腕を失くす事になるな、けけけ」

「いえ、婚約しようと何だろうと、俺は宗主の懐刀であり続けます。俺は一生涯宗主のお傍に…」

「まぁそんな事言わずに、花音と蜜月過ごしゃあいいじゃねぇか」

「み、蜜月…」

「旦那が退屈してたら、俺がたまにゃあ組手でも話し相手でもしてやっからよ。ま…」

龍太郎はニッと笑った。

「善と花音の子が生まれりゃ、旦那にゃ孫みてぇなもんだろうからな。退屈はしねぇだろうぜ」