瑠璃一味のお戯れな学園生活

やはり父の言っていた通りだ。

天神学園は、どんな生まれ、どんな育ちであろうと虐げられる事はない。

素性がどうあれ、正体がどうあれ、受け入れ、引き込み、いつの間にやら輪の中に溶け込まされてしまう。

父や母がこの学園に入学する事を勧めた理由が、分かったような気がする。

ならば咲花の夢の一つも、この学園ならば叶えられるか。

「咲花ちゃんの夢って?」

問いかける小夜に。

「私の夢はっ!」

咲花は握り拳を作って力説する!

「可愛いわんこを教室いっぱいに集め、お花で飾り立てて、私だけの楽園を作ろう!という事なのですっ!(キリッ)」

声優張りのとてもいい声で語る咲花。

「は、はぁ…」

呆気にとられる小夜…。