長いテーブルを挟んで向かい合い、テーブルクロスの端を持つ二人。
バサッ、バサッと何度もテーブルクロスを掛け直しながら。
「すまなかったな」
瑠璃が呟く。
「俺がいらん事を言ったばかりに、お前を悩ませてしまっているようだ」
「えっ…!」
驚いたように目を丸くする鬼龍。
瑠璃は相変わらずの無愛想顔だ。
「別にどうこうしてくれと言っている訳ではない。俺がお前に惚れたと…俺の心情を述べたに過ぎん。交際しろだの、善師匠のように文のやり取りをしてくれだの、許婚になってくれだの、そんな大それた事を言うつもりはない」
何度も何度もテーブルクロスに手を滑らせ、皺を伸ばす瑠璃。
「お前はあの完璧超人、龍娘先生の娘だからな…あの偉大な武人の娘の相手なぞ、俺には身分違いだ」
バサッ、バサッと何度もテーブルクロスを掛け直しながら。
「すまなかったな」
瑠璃が呟く。
「俺がいらん事を言ったばかりに、お前を悩ませてしまっているようだ」
「えっ…!」
驚いたように目を丸くする鬼龍。
瑠璃は相変わらずの無愛想顔だ。
「別にどうこうしてくれと言っている訳ではない。俺がお前に惚れたと…俺の心情を述べたに過ぎん。交際しろだの、善師匠のように文のやり取りをしてくれだの、許婚になってくれだの、そんな大それた事を言うつもりはない」
何度も何度もテーブルクロスに手を滑らせ、皺を伸ばす瑠璃。
「お前はあの完璧超人、龍娘先生の娘だからな…あの偉大な武人の娘の相手なぞ、俺には身分違いだ」


