瑠璃一味のお戯れな学園生活

赤くなるやら青くなるやら。

慌てて立ち上がる鬼龍。

「るる、瑠璃…」

「帰らないのか?」

「え?」

瑠璃は黙々とテーブルクロスを引っ張りながら言う。

悶々と悩んでいる間に、体育館には瑠璃と鬼龍の二人しかいなかった。

「これが終わったら準備完了だ。あとは明日料理などを準備するのみ」

「そ、そだったアルか…ご、ごめんアル…皆に準備任せっきりで、私何にも…」

「そう思うなら」

瑠璃はテーブルクロスを何度も掛け直す。

「向こうの端を持ってくれ。どうも上手く掛けられん」

「あ、う、うん…」

テーブルの向こう側に立ち、鬼龍はテーブルクロスの端を持つ。