不釣り合いだの大した事ないだの。

霸龍闘もリィに対してそんな事を考えていた時期がある。

こういう所はやはり兄妹だ。

そして自分から踏み込まない所もやはり兄妹。

何の解決にもならないというのに、何時までもウジウジと悩み続ける。

(善師匠や花音さんのお目出度い席なのに…こんな辛気臭い顔をしてちゃあ水を差してしまうのに…)

とうとうテーブルに突っ伏してしまう鬼龍。

重症だ。

と。

「!」

その突っ伏した鬼龍の頭に、フワリと被さるテーブルクロス。

顔を上げると。

「すまんが退いてくれ鬼龍」

瑠璃がテーブルクロスの端を持って、こちらを見ていた。