となると、だ。

龍之介は考える。

瑠璃が頭抱えるほどの事といえば、後は鬼龍の事くらいか。

要領悪い瑠璃の事、あの乳デカ女の事で悶々としているに違いない。

そういえば食事会の時も、何だか怪しげな雰囲気で戻ってきたと孔雀やめのうが言っていた。

そこで龍之介は、もう一人の『龍』の付く男、霸龍闘に話を聞いてみる。

彼はアリスカ達エージェントが早くも目をつけている有望な才能の持ち主。

ゆくゆくはワールドワイドな活躍をする007ばりのエージェントになるのなら、妹の『龍』に関する諜報活動くらいできなければならんだろう。

という訳で、龍之介は霸龍闘に情報収集を依頼する。