瑠璃一味のお戯れな学園生活

「何なら」

夕城邸随一のミニマム、琴子が食卓に頬杖をついたまま言う。

「SSBも琴月に来ればいいんですの。孔雀と一緒に琴月一派を旗揚げして、琴月の技を習得してはどうですの？」

「やめておいた方がいいですよ龍之介殿。琴子殿に師事しては、『龍』が『竜』になってしまいます」

「それは私が邪悪だという事ですのっ？このチンチクリン！」

居候二号と三号がギャースカ喚き散らす中。

「よく理事長が言っている事だが」

瑠璃が呟く。

「タイマントーナメントは、組み合わせの妙によって結果が変わる事もある…もし初戦の相手が俺でなかったら…もし孔雀の相手がシンでなかったなら…決勝に残っていたのは龍之介だったかもしれないし、孔雀は狂奏丸を使いこなせていなかったかもしれん…」

瑠璃の言葉を、無言のまま聞く夕城の家人達。