瑠璃一味のお戯れな学園生活

光の精霊ウィスプ。

彼女を召喚と同時にその身に宿らせ。

「うおぉおおぉおぉぉっ!」

シンは裂帛の気合いと共に、アストレイアの切っ先を突き出す!

刺突同士の激突は。

「ぬぅっ!」

何と、小柄なシンの方に軍配が上がった。

「象牙を…押し返すだと…?」

「今の俺は、千年に一度現れる伝説の戦士だからな」

冗談めかして言うシン。

煌々と輝くその姿は、急激に上昇した能力も相俟って、やけに説得力があった。

だが…。

(バレるなよ…)

シンは虚勢を張りつつも、早くも精霊憑依を使った『真意』を隠す。

(出血のせいで余力があんまりねぇんだ…勝ちを急いでる事…気付くなよ)