瑠璃一味のお戯れな学園生活

「ぐぅっ!」

斬撃を刻み込まれ、瑠璃が後退する。

後退は恥とさえ考える夕城流の剣客を下がらせた。

恐るべきシンの技量。

しかし下がらせた事は、必ずしもシンにとって喜ぶべき材料ではない。

一歩下がる事で体を引き、バネのような全身の筋肉に溜めを作る。

そこから。

「橡!」

瞬速の斬りつけが、シンの胸板を斬る!

「ぐぁっ!」

迸る鮮血!

シンの体は、リング端まで吹き飛ばされた!