瑠璃一味のお戯れな学園生活

「ならば捌き切ってみよ!」

瑠璃は上段からの連続斬りを放つ。

霰!

そこから剣撃を立て続けに放つ粒雪、軽く浅い剣撃を立て続けに放つ柊!

次々と叩き付けられる斬撃が、否が応にもシンに恐怖を与える。

一撃でも捌き損ねれば、刃が深く食い込むだろう。

瑠璃の愛刀は相当鋭利だ。

斬撃を食らえば深手になりかねない。

それを永遠に受け太刀し続ける事は、どんなに戦場を潜ってきた剣士にも恐怖を植え付ける。

しかし。

「リィや野菊じゃなくてよかった」

瑠璃の斬撃を捌き続けながら、シンは呟く。

一撃捌き損なって、肩口に刃が入るも。

「ぐっ!…こんな痛ぇの…あいつらに味わわせたくねぇもん…食らったのが俺でよかったよ」