瑠璃一味のお戯れな学園生活

振り下ろされる鬼龍の頭突き。

それに対して。

「うぐ!」

シンも下から頭突きを突き上げた!

鬼龍の体が、仰け反る。

それでも。

殆ど惰性の状態で、体を前に倒して頭をぶつける鬼龍。

もう頭突きではない。

ごちん、と。

小さく頭のぶつかる音がするだけ。

額と額がぶつかったまま。

「お前は強い」

シンは言った。

「胸張ってもう休め。誰も笑ったりしない」

「う…ぁ…」

「鬼龍、お前はすげぇ武道家だ!」